入城からわずか68日という短さで勝頼公自ら火を放つこととなった短命の城

入城からわずか68日という短さで勝頼公自ら火を放つこととなった短命の城

石垣は使用しない平山城なれど、南側斜面は一度行く価値あり

新府城は、甲州流築城術が生んだその名に恥じない防御力を特徴とする城です。この平山城は、石垣を使用しないという点でユニークであり、まさにその巧みな地形利用が見どころです。特に南側の斜面は、勝頼公がいかにしてこの地を守ろうとしたのか、その意図を感じさせる壮観な眺めです。同時に、まさにこの場所こそが武田家の栄華と悲劇の終焉を象徴しているとも言えるでしょう。

訪れる者を惹きつけるのは、春になると桜と菜の花が美しく咲き誇り、まるで城跡全体を包み込むかのような絶景です。この場所はただの歴史的遺構ではなく、美しい景観もまた訪問を楽しませてくれる要素となっています。城跡は四季折々の顔を見せるため、特に絵画のような春景色は大変人気があります。また、日本100名城に選ばれている新府城のスタンプは、ちょっと離れた韮崎市民俗資料館にありますので、スタンプラリーのファンにとっても必見のスポットです。

武田勝頼と甲州流築城術の妙

一見すると堅固なこの城も、武田勝頼にとって運命の拠点となりました。わずか68日という短命ゆえに、現存する資料や品々は限られていますが、甲州流築城術においてはその名残を感じることができます。この築城術は自然地形を巧みに利用し、防衛線を構成することで知られ、攻め込む者にとっては非情な障壁となりました。特に、この地形的な優位性は、織田信長や徳川家康の軍勢に対抗する上で重要であったことがうかがえます。

この土地の歴史を紐解くことは、ただ城を訪れるだけでは得られない貴重な知識を与えてくれます。天目山や景徳院といった史跡も、この新府城とともに訪問することで、さらに深い歴史認識を得ることができるでしょう。歴史に触れながら、大自然の中を散策するこの旅は、まさに心地良い時間旅行といえます。

新府城の訪問は、本当に様々な視点から楽しむことができます。歴史散策、自然の美しさ、思想の探求、どれ一つをとっても訪れる価値のある場所です。ぜひ、これらの特徴を実際に目にし、感じてみることで、新たな発見と感動を得てください。

天目山、景徳院と合わせて巡ろう!

新府城跡を訪れたら、ぜひ

天目山、景徳院にも足を運んでみてください。景徳院は、武田勝頼公とその一族の菩提寺であり、勝頼公の墓や、武田家ゆかりの品々を見ることができます。また、天目山は、勝頼公が最期を迎えた場所であり、悲劇の舞台となった場所です。新府城跡と合わせて巡ることで、武田家の歴史をより深く知ることができます。

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