森の美術館で過ごす半日|府中市美術館の知られざる5つの魅力

緑豊かな都立府中の森公園の中にあり、身近に美術と出会うことができる府中市美術館へ!

都心の喧騒を忘れ、緑に囲まれた癒やしの空間へ

「【緑豊かな都立府中の森公園の中にあり】

 府中市美術館」と聞いて、まず思い浮かぶのは、都会の喧騒を忘れさせてくれる、あの緑豊かな空間です!

 美術鑑賞って、なんだか敷居が高いイメージありませんか?

でも、府中市美術館は違うんです。一歩足を踏み入れると、そこはまるで別世界。

広大な都立府中の森公園に抱かれるように佇む美術館は、まるで緑のオアシス!

美術作品に触れる前から、すでに心が癒やされるんです。

 木漏れ日がキラキラと輝き、小鳥のさえずりが聞こえる遊歩道をのんびり歩けば、心も体もリフレッシュ!

 美術館へ向かう道のりそのものが、すでにアート体験の始まりと言えるでしょう。

 季節ごとに表情を変える豊かな自然は、訪れるたびに新しい発見を与えてくれます。

 春には桜が咲き誇り、夏には緑が生い茂り、秋には紅葉が鮮やかに彩り、冬には静寂に包まれる…そんな四季折々の自然美を感じながら、美術鑑賞への期待を高めていきましょう!

 美術鑑賞だけでなく、ピクニックや散歩も楽しめるのが、府中市美術館の大きな魅力。

 お弁当を持って、芝生の上でゴロンと寝転がれば、日頃の疲れも吹き飛んでしまいますよ!

 美術鑑賞の後に、公園でのんびり過ごす…そんな贅沢な時間を過ごせるのも、府中市美術館ならではの魅力と言えるでしょう。

「生活と美術」を繋ぐ、親しみやすい美術館

 府中市美術館が大切にしているのは、【生活と美術】の繋がり。

 難しい理論や堅苦しい解説は抜きにして、誰もが気軽に美術を楽しめるように、様々な工夫が凝らされています。

 展示作品も、幅広いジャンルを網羅しており、絵画、彫刻、工芸など、様々な表現方法に触れることができます。

 特に注目したいのは、地域に根ざした活動です。

 府中市にゆかりのある作家の作品を積極的に紹介したり、市民参加型のワークショップやイベントを開催したりと、地域住民との交流を深めることで、【生活と美術】をより身近なものにしています。

 また、子供向けのプログラムも充実しており、親子で一緒に美術を楽しめるのも嬉しいポイント。

 小さいうちからアートに触れることで、子供たちの感性や創造性を育むことができるでしょう。

見どころ満載! 今後の展示予定から目が離せない!

 府中市美術館では、年間を通して様々な企画展が開催されており、いつ訪れても新しい発見があります。

 過去の展覧会も素晴らしいものばかりでしたが、今後の展示予定も要チェック!

これからの展示

橋口五葉のデザイン世界

作品画像

 夏目漱石が初めて著した小説『吾輩ハ猫デアル』。

 その装幀を手がけたのが橋口五葉(1881〜1921)です。

 これに続き、五葉は日本近代文学を代表する漱石や泉鏡花の著作を美しく彩っていきました。

 こうした装幀の数々と、ポスターや絵画、《髪梳ける女》をはじめとする新板画などの代表作とを併せて、多彩な五葉のデザイン世界の全貌をご紹介します。

[右] 橋口五葉装幀『吾輩ハ猫デアル』上・中・下編 (夏目漱石著) 1905-07年 個人蔵
撮影:上野則宏


会期:5月25日(日曜日) から7月13日(日曜日) まで

開館時間:午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)

観覧料:一般800円(640円)、高校・大学生400円(320円)、小・中学生200円(160円)

注記:( )内は20名以上の団体料金。
注記:未就学児は無料。
注記:障害者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。
注記:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
注記:コレクション展もご覧いただけます。
注記:その他各種割引・優待については こちらをご覧ください。

主催: 府中市美術館

ぱれたん旅行社 ゆめの旅

参考画像
ぱれたん(右)とむら田(左) 

 絵の国の妖精「ぱれたんとむら田」の案内で、作品を鑑賞したり、簡単な作品制作をお楽しみいただく展覧会です。

 シリーズ12回目となる今回のテーマは「旅」。ぱれたんとむら田と一緒に、絵の国ツアーに出かけましょう。


会期:7月26日(土曜日) から9月7日(日曜日) まで

開館時間:午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)

観覧料:一般400円(320円)、高校・大学生200円(160円)、小・中学生70円(50円)

注記:( )内は20名以上の団体料金。
注記:未就学児は無料。
注記:障害者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。
注記:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
注記:コレクション展もご覧いただけます。
注記:その他各種割引・優待については こちらをご覧ください。

主催: 府中市美術館

フジタからはじまる猫の絵画史  藤田嗣治と洋画家たちの猫

作品画像
長谷川潾二郎《猫と毛糸》1930年 個人蔵

 熊谷守一が朴訥と描いた猫の絵、猪熊弦一郎のモダンな猫の絵。

 日本の洋画家たちは個性的な猫の絵を数多く生み出しました。

 ところが、洋画の本場ヨーロッパには、猫の絵は多くありません。

 実はそれは、パリで活躍した藤田嗣治(1886〜1968) が、西洋の伝統では脇役だった猫を、あえて主役に据えた絵を生み出したことから始まったものでした。

 日本洋画の独自の主題といえる猫の絵を紹介します。


会期:9月20日(土曜日) から12月7日(日曜日)まで

開館時間:午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)

観覧料:一般1000円(800円)、高校生・大学生500円(400円)、小・中学生250円(200円)

注記:( )内は20名以上の団体料金。
注記:未就学児は無料。
注記:障害者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。
注記:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
注記:コレクション展もご覧いただけます。
注記:その他各種割引・優待については こちらをご覧ください。

主催: 府中市美術館

小出楢重 新しき油絵

作品画像

 大阪生まれの洋画家、小出楢重(1887~1931)の回顧展です。

 大正から昭和初期にかけて「日本人としての新しき油絵」を追究し、軽妙なデフォルメと艶やかな色彩で、静物画や裸婦像に数々の傑作を残しました。

 日本画・ガラス絵・装幀・随筆といった多方面にわたる仕事や、設立に参加した信濃橋洋画研究所の活動とあわせて、モダンな時代を彩った楢重の全貌をご紹介します。

[右] 小出楢重《帽子をかぶった自画像》1924年 石橋財団アーティゾン美術館蔵


会期:12月20日(土曜日) から2026年3月1日(日曜日)まで

開館時間:午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)

観覧料:一般800円(640円)、高校・大学生400円(320円)、小・中学生200円(160円)

注記:( )内は20名以上の団体料金。
注記:未就学児は無料。
注記:障害者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。
注記:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
注記:コレクション展もご覧いただけます。
注記:その他各種割引・優待については こちらをご覧ください。

主催: 府中市美術館

長沢蘆雪

長沢蘆雪作品画像
長沢蘆雪《虎図襖》江戸時代中期(18世紀) 無量寺・串本応挙芦雪館(重要文化財)

 18世紀後半の京都の画家、長沢蘆雪。

 当館ではこれまで様々な作品を紹介してきました。

 ファンタスティックで不思議な風景、かわいい動物や子供。

 師の円山応挙に迫る凄腕の絵もあれば、その正反対のへそまがりで愉快な絵もあります。

 また、禅の世界や仏の教えのもとに生きた画家でもありました。この東京初となる蘆雪展では、色々な角度から魅力に迫ります。


会期:2026年3月14日(土曜日) から5月10日(日曜日) まで

開館時間:午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)

観覧料:一般800円(640円)、高校・大学生400円(320円)、小・中学生200円(160円)

注記:( )内は20名以上の団体料金。
注記:未就学児は無料。
注記:障害者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。
注記:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
注記:コレクション展もご覧いただけます。
注記:その他各種割引・優待については こちらをご覧ください。

主催: 府中市美術館

 今後の展示予定については、府中市美術館の公式サイトやSNSで随時情報が更新されるので、ぜひチェックしてみてくださいね!

こぼれ話:知る人ぞ知る、穴場スポット!

 実は、府中市美術館には、知る人ぞ知る穴場スポットがあるんです。

 それは、美術館の裏手にある庭園!

 静かで落ち着いた雰囲気の庭園は、まるで秘密の花園のよう。

 四季折々の花々が咲き誇り、訪れる人を優しく癒やしてくれます。

 美術鑑賞の後に、庭園でのんびり過ごすのもおすすめです。

 ベンチに座って読書をしたり、スケッチをしたり、ただぼーっと景色を眺めたり…思い思いの時間を過ごすことができます。

 また、庭園には、可愛らしい猫たちが住み着いており、運が良ければ出会えるかもしれません。

 猫好きにはたまらない、癒やしの空間です。

府中市美術館を訪れた際は、ぜひ庭園にも足を運んでみてくださいね!


交通案内

 京王線の府中駅から、「ちゅうバス」のご利用が便利です。
 府中駅までは、京王線新宿駅から、特急、準特急で約20分です。

電車をご利用の場合

京王線府中駅から

  • ちゅうバス(多磨町行き)「府中市美術館」(1)下車すぐ 府中駅バスターミナル7番乗り場から、8時から毎時30分間隔で運行。運賃100円
  • 京王バス武蔵小金井駅行き(一本木経由、武71)「天神町二丁目」(2)下車すぐ
  • 京王バス武蔵小金井駅行き(学園通り経由、武73)「天神町幼稚園」(3)下車徒歩8分
  • 京王バス国分寺駅南口行き(東八道路経由、寺92)「天神町幼稚園」(3)下車徒歩8分

京王線東府中駅北口から

  • 徒歩17分
  • ちゅうバス(府中駅行き)「府中市美術館」(1)下車すぐ 8時5分から毎時30分間隔で運行。運賃100円

JR中央線武蔵小金井駅南口から

  • 京王バス府中駅行き(一本木経由、武71)「一本木」(4)下車すぐ
  • 京王バス府中駅行き(学園通り経由、武73)「天神町幼稚園」(5)下車徒歩8分

JR中央線国分寺駅南口から

  • 京王バス府中駅行き(東八道路経由、寺92)「天神町幼稚園」(5)下車徒歩8分

自動車をご利用の場合

  • 調布インターチェンジから約3.5キロメートル
  • 国立・府中インターチェンジから約4.4キロメートル
  • 八王子方面からのアクセスは、府中スマートインターチェンジをご利用いただけます。お帰りはETC搭載車のみ通行可能です。

 府中市臨時駐車場(無料・54台収容可)をご利用下さい。

自転車をご利用の場合

 美術館南東側(小野球場そば)の駐輪場をご利用下さい。

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