

「関東インカレ」こと関東学生陸上競技対校選手権大会は、関東の大学陸上部にとって、アスリートの一番の目標とも言える特別な大会です。各大学が威信をかけ、しのぎを削る熱い戦いが繰り広げられます。
104回目の歴史ある大会となる今年は、一体どんなドラマが生まれるのでしょうか?会場に足を運ぶ人も、ライブ配信で観戦する人も、その興奮を共有しましょう!

選手たちの熱い想い
関東インカレは、選手たちにとって特別な舞台です。この日のために、血のにじむような努力を重ねてきました。
自己ベスト更新はもちろん、チームのために1点でも多く獲得しようと、選手たちは全力を尽くします。その姿は、見ている人の心を熱くさせます。

大学対抗の熱い戦い
関東インカレは、個人種目だけでなく、大学対抗の総合得点も争われます。各大学は、エースだけでなく、層の厚さも試されます。
総合優勝を目指し、チーム一丸となって戦う姿は、感動的です。大学の名誉をかけた熱い戦いが、そこにはあります。

注目選手紹介
第104回関東インカレは5月8日~11日に神奈川・相模原ギオンスタジアムで行われます。
関東の学生アスリートたちによる熱戦を主にエントリーから展望します。
男子1部では、100mに昨年のパリ五輪男子4×100mリレー代表で、7月のワールドユニバーシティゲームズ代表に内定している栁田大輝(東洋大)がエントリーしています。
4月の日本学生個人選手権で10秒09をマークし、出場すれば2年ぶりの関東インカレとなります。
同選手権で10秒16を出した後輩の大石凌功や10秒19の自己記録を持つ黒木海翔(中大)らがどこまで迫れるか注目です。
このほか、短距離では男子200mにU20世界選手権代表でインターハイを制している若菜敬(早大)、学生個人2位の植松康太(中大)、男子400mに同選手権5位入賞の白畑健太郎(東洋大)、インターハイ覇者の菊田響生(法大)といった下級生に注目です。
男子110mハードルは東京世界選手権の参加標準記録を突破した阿部竜希(順大)はエントリーしていませんが、学生個人準優勝で学生歴代5位の13秒42をマークした樋口隼人(筑波大)と同選手権3位の西徹朗(早大)の争いになりそうです。
男子400mハードルはパリ五輪代表の小川大輝(東洋大)、U20日本記録(48秒59)を持つ下田隼人(同)、同2位の渕上翔太(早大)によるハイレベルな争いとなりそうです。
箱根駅伝出場校が多数集まる長距離では、5000mで高校歴代2位の13分25秒59を持つルーキー・鈴木琉胤(早大)が上級生に挑みます。13分20秒を切る記録を持つヴィクター・キムタイ(城西大)やジェームス・ムトゥク(山梨学大)に、溜池一太(中大)、兵藤ジュダ(東海大)、山口智規(早大)らが食い下がれるか注目です。
ハーフマラソンは前回覇者のブライアン・キピエゴ(山梨学大)に、日本学生ハーフ優勝の工藤慎作(早大)が挑戦。3000m障害はアジア選手権代表の佐々木哲(早大)が1年生Vを狙います。
走高跳は2m27を持つ原口颯太(順大)と、高校記録(2m25)保持者の中谷魁聖(東海大)がぶつかります。
走幅跳は昨年の日本インカレ3位の大久保直樹(山梨学大)や、U20世界選手権代表の土屋拓人(筑波大)、三段跳は16m38の自己記録を持つ宮尾真仁(東洋大)に期待です。
砲丸投は今季学生歴代6位の18m00をプットしている山田暉斗(法大)、やり投は80mスロワー・清川裕哉(東海大)の記録にも注目されます。
男子2部では800mに日本記録保持者の落合晃(駒大)が登録されているが、出場しない見通しです。長距離勢では5000mに宇田川瞬矢(青学大)、10000mに青木瑠郁(國學院大)、ハーフに山川拓馬(駒大)といった箱根駅伝上位校の主力が名を連ねています。

女子1部では、100mにインターハイ女王の小針陽葉(駿河台大)、日本インカレで200mと400m2冠のフロレス・アリエ(日体大)は両種目に登録しています。静岡国際で日本記録を上回る記録で優勝しましたが、まだ日本国籍を取得できておらず日本記録とはなりません。
100mハードルでは昨年のU20世界選手権代表の髙橋亜珠(筑波大)が連覇、中長距離ではサラ・ワンジル(大東大)が3年連続となる5000mと10000mの2冠にそれぞれ挑戦します。
フィールドでは、学生個人で1m81をクリアした走高跳の伊藤楓(日体大)と、昨年の日本インカレ優勝の矢野夏希(早大)、棒高跳では4m16が自己記録の村田蒼空(筑波大)と、4m15の小林美月(日体大)がぶつかります。
三段跳ではU20日本記録保持者の山﨑りりや(順大)が登場し、円盤投は学生個人2位の阪本海月華(日体大)にインターハイ女王の世古櫻紗(国士大)が挑戦します。

会場情報
今年の関東インカレは、神奈川・相模原ギオンスタジアムで開催されます。
会場までのアクセスは、小田急線相模大野駅からバスで20分、バス停から徒歩約10分です。
会場周辺には、飲食店などがあまりなさそうなので、相模大野駅で購入したほうが無難です。


ずばり、男子一部校の優勝校を占う!
- 順天堂大学
- 仮計算102点で他校を圧倒。トラック・フィールドの総合力が突出。
- 短距離(100m/200m)から長距離(10000m)まで全種目で得点源を確保。
- 早稲田大学
- 94.5点で2位候補。中距離種目(1500m/5000m)の層の厚さが武器。
- リレー種目(4×100m/4×400m)での安定感が勝因。
- 東海大学
- 90.5点で3位。投擲競技(円盤投げ/ハンマー投げ)の得点力が特徴。
- 長距離陣のハーフマラソン戦略が鍵。
一部校15-16位予測(現実的シナリオ)
- 東京学芸大学
- 仮計算9点。短距離陣の不在が致命傷。
- 跳躍種目(走高跳/棒高跳)のみで得点可能種目が限定的。
- 国際武道大学
- 0点が示す通り、主要種目でのエントリー資格基準未達。
- 競歩選手のコンディション次第で「得点なし」が現実的。
去年14位だった明治大学の現状分析
- 14位の予想だが競歩で何点取れるかがポイント。
- 中距離(1500m)で2-3点獲得が可能だが、投擲種目未エントリーが弱点。
- 関東インカレでは主力不在が影響し、インカレと大学駅伝予選会との両立が課題。
どちらの大学が優勝するか、どの大学が2部降格か、最後まで目が離せません!


CS放送日テレNEWS24で5/11(日)朝7:55生中継!日テレジータスでは5/21(水)放送
また、4日間とも関東学連の公式YouTubeチャンネルでライブ配信が行われます。
陸上競技マガジン 2025年 06 月号 [雑誌]
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