小林一三の住まいを公開!雅俗山荘で味わう歴史とフランス料理の至福のひととき

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阪急創業者小林一三の理想が形になった住まい

目次

  1. 阪急創業者小林一三の理想が形になった住まい
  2. 1.雅俗山荘に込められた小林一三の哲学
  3. 2.阪急電鉄発展の礎となった住空間
  4. フランス料理レストランで味わう特別なひととき
  5. 3.歴史ある建物で楽しむ本格フランス料理
  6. 4.小林一三の美意識を現代に継承
  7. 5.文化と実業の融合を体感する空間

阪急創業者小林一三の理想が形になった住まい

1.雅俗山荘に込められた小林一三の哲学

 池田市の閑静な住宅街に佇む雅俗山荘は、阪急の創業者として知られる小林一三が晩年を過ごした邸宅です。現在は一般に公開され、その建物の中にはフランス料理レストランも営業しており、訪れる人々に特別な体験を提供しています。

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雅俗山荘

 「雅俗山荘」という名前には、芸術(雅)と生活(俗)を楽しむという小林一三の人生哲学が込められています。彼は単なる実業家ではなく、宝塚歌劇団の創設者でもあり、文化や芸術に深い造詣を持った人物でした。この山荘を歩いていると、彼がいかに美しいものを愛し、同時に実用的な生活の知恵も大切にしていたかが伝わってきます。

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長屋門

 建物は昭和12年に建てられた数寄屋造りで、当時の最高級の材料と技術が惜しみなく使われています。玄関に足を踏み入れた瞬間から、格調高い空間に包まれ、小林一三という偉大な人物の息づかいを感じることができます。

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自宅前で

2.阪急電鉄発展の礎となった住空間

 室内を見学していると、小林一三がここで阪急電鉄の発展について構想を練っていた姿が目に浮かびます。書斎には当時の鉄道関係の資料や書籍が並び、彼がいかに真摯に事業に取り組んでいたかが窺えます。

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書斎

 特に印象的なのは、窓から見える庭園の美しさです。四季折々の表情を見せる日本庭園は、小林一三が愛した「雅」の世界そのもの。彼はこの美しい環境の中で、阪急電鉄の路線拡張や宝塚歌劇団の運営など、数々のプロジェクトを手がけていました。

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応接間

 居間や応接間には、当時の調度品がそのまま残されており、小林一三がゲストをもてなしていた様子が目に浮かびます。彼は多くの文化人や実業家をここに招き、芸術談義に花を咲かせていたそうです。まさに「雅俗山荘」の名前通り、高尚な文化と実生活が調和した空間となっています。

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ピンクで統一されたバスルーム

フランス料理レストランで味わう特別なひととき

3.歴史ある建物で楽しむ本格フランス料理

 雅俗山荘の魅力は歴史的価値だけではありません。現在、この建物の一部はフランス料理レストランとして営業されており、小林一三が愛した空間で本格的なフランス料理を楽しむことができます。なお、このレストランは、事前予約が必要です。

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茶室

 レストランのダイニングルームは、もともと小林一三の食堂として使われていた部屋を改装したもの。格式高い数寄屋造りの空間で味わうフランス料理は、まさに「雅俗山荘」のコンセプトを体現した贅沢な体験です。窓の外に広がる美しい庭園を眺めながらの食事は、日常を忘れさせてくれる特別なひとときとなります。

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庭園

 シェフが腕を振るう料理は、フランス料理の伝統的な技法に日本の食材を取り入れた創作性豊かなもの。小林一三が愛した「雅」の精神が、現代の料理という形で表現されているかのようです。

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人我亭

4.小林一三の美意識を現代に継承

 レストランのサービススタッフは、建物の歴史や小林一三について詳しく、食事の合間に興味深い話を聞かせてくれます。料理を待つ間に聞く小林一三のエピソードは、この場所をより特別なものにしてくれます。

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渡り廊下

 雅俗山荘へのアクセスは、阪急宝塚線急行停車駅の池田駅から徒歩約15分。小林一三が創設した阪急電鉄を利用してアクセスできるのも、この場所ならではの魅力です。駅から山荘までの道のりも、池田の歴史を感じながら歩ける散策コースとなっています。ただし、駅から雅俗山荘までは、かなりな急坂がありますので予め覚悟しておいてください。

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阪急×ちいかわコラボ電車

 テーブルセッティングにも細やかな配慮が感じられ、小林一三が大切にしていた「おもてなしの心」が現代に受け継がれているのを実感します。食事を通じて、阪急グループの創業者が目指した理想の生活スタイルを体験できるのは、ここでしか味わえない貴重な機会です。

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井戸跡

5.文化と実業の融合を体感する空間

 食後には、レストラン以外の部屋も見学することができます。小林一三の書斎や茶室など、彼の私生活を垣間見ることができる貴重な空間が保存されています。宝塚歌劇団に関する資料や、阪急電鉄の発展に関する展示もあり、彼の多面的な才能に改めて驚かされます。

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阪急電車ポスター

 特に茶室は、小林一三の「雅」への憧憬が最も色濃く表れた空間です。ここで彼は茶道を嗜み、心の平安を得ていたのでしょう。一方で、隣接する書斎では鉄道事業の拡大について熱心に検討していたと思うと、まさに「雅俗山荘」の名前が示す通り、芸術と実業の両方を大切にしていた彼の人柄が偲ばれます。

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常夜灯

 庭園も見どころの一つで、四季を通じて異なる表情を見せてくれます。小林一三はこの庭を眺めながら、どのような未来を描いていたのでしょうか。現在の阪急電鉄の発展を見れば、彼の先見性がいかに優れていたかが分かります。

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古き良き家屋

 雅俗山荘は単なる歴史的建造物ではなく、小林一三の生きた哲学を体感できる貴重な場所です。フランス料理レストランでの食事と合わせて訪れれば、阪急の創業者が目指した理想の生活を、現代に生きる私たちも追体験することができるでしょう。

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有馬電気鉄道木製ボギー車

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